Fさんは、今日も目覚めて意欲的に授業に参加できました。 前半は、身体の取り組みをしました。
肩甲骨周辺・手・足をゆっくりマッサージすると、少し緊張がゆるみました。 手の指や足の指をゆっくり伸ばすと気持ちよさそうにしていました。
後半は、始まりの会と国語と音楽。
始まりの会では、始まりの歌を歌うとアラーム音を鳴らしました。
名前呼びでは、ちょっと考えてからアラーム音を鳴らして応えることができました。
国語では、iPadを使って「百人一首」の学習をしました。
iPadから流れる⑥~⑩の和歌の古風な朗々とした読み上げを
集中して聴いていました。
「天の原 ふりさき見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」と
「花の色は うつりにけりな いたずらに わが身世にふる ながめせし間に」の句は
知っていたようで、
この2句の時は、目を大きく開けて「知ってるよ!」と伝えてくれました。
音楽では、今日は訪問看護師さんがフルートの生演奏を聴かせてくれました。 ビゼーのメヌエット(アルルの女)のフルート演奏が始まると、
アラーム音を鳴らして喜んでいました。
「エーデルワイス」(サウンド オブ ミュージック)も、うっとりした表情で聴けました。
「まほうの鈴」(オペラ「魔笛」より)は、
メロディーをフルートで、
伴奏をグロッケンで演奏すると、
穏やかな気持ちよさそうな表情で聴くことができました。
曲が終わった時、アラーム音を鳴らしてリクエストをしてくれたので、
2回目の演奏をしました。
オペラ「魔笛」のDVDをダイジェストで見ました。
Fさんは、高校時代に魔笛の中の曲はいくつか聞いたことがあるようでした。
「まほうのふえ」「まほうの鈴」「夜の女王のアリア」は知っていたようで、
この3曲の時はアラーム音を鳴らして「知ってるよ」と教えてくれました。
「まほうのふえ」では、訪問看護師さんが一緒にフルートで生演奏をしてくれると、
嬉しくてアラーム音をたくさん鳴らしていました。
モーツアルトの音楽を楽しむことができました。